2010年梅雨時の観劇日記
なんやかんやと色々劇場に足は運んだ気はするのですが・・・
またまた終わったものばかりになりますが、
特筆すべき作品を綴ります。
まず何といっても「CHICAGO」日本版!!
数年前の初演は観ていないのですが
今回はすこぶる評判が良く、
正直チラシで外国人キャストが浮いてる感がありましたが、
全くの杞憂でした。
かなり最高でした!!
アムラ・フェイ・ライトは流石の実力
歌も、ダンスもスタイルも抜群!!
好感のもてる日本語で
日本人キャストとの息もピッタリ!!
驚くべきことですね。
特に田中利花さんとのデュエットは
二人の安定した歌と芝居で
かなり聴き応えがありました。
米倉涼子さんもスタイルが良く、
くるくる明るい光を放ち
非常に好感度高い芝居、
こちらの作品(このブログの2本目の作品)での主役とは大違い、
いるだけで華があります。
とっても楽しい作品でした。
あ、河村隆一さんも良かったです。
初めていろんな意味がわかった「キャンディード」!!
ジョン・ケアードはやはり凄いのか?
えええ、「?」は消えませんけど。
舞台装置と照明が素敵でした。
そして、作品毎に芝居力も確実に上がっている
新妻聖子さん、
自己陶酔と「私凄いでしょ」オーラが強すぎて
好きではなかったのですが、
着実に変わってます、
今回は高飛車な感じがあっていたのかもしれませんが、
「煌びやかに着飾って」で題名あっているのでしょうか、
クネゴンテが歌う歌、
初めて意味がわかりました、
オペラの人(自称、含め)が歌う版を何人か聴いたことがありますが、
今まで聴いた中で一番良かったです、
物語が見えました。
全体的にも物語が宮本亜門版よりわかりやすかったです。
でも如何せん長い!!
のっけから心を掴まれたパラドックス定数「元気で行こう絶望するな、では失敬。」
以前も書いたように思いますが、
野木さんの文学系土台作品は悉くハズレ感がありまして、
苦手意識があるのですが、
今回はとっても良かった。
大人数なのも、
若者の話なのも、
何から何まで予想と反した設定でしたが、
どれもちゃんと作用してました。
ちょっと「トーマの心臓」の「トーマ」ノメッセージ要素もありまして、
私はやや泣いてしまいました。
体調が万全でなかったし、
疲れも溜まっていたので
睡魔に連れてかれるのではないか、
と心配してましたが、
「惹きつけられる」かどうかは本当に作品次第なのだと
痛感。
「眠い」という言葉が微塵も浮かんできませんでした。
あんなに大人数をちゃんとうまく使っていたし、
ほぼ無名な人だと思いますが、
少しずつ良さも見えてきて
それでもパラドックスのメンバーがその中では
流石に際立っていて
彼等の成長ぶりも見えました。
作品の仕上がりとしては
脚本も演出も野木さんの新境地じゃないでしょうか。
今回も舞台の使い方が素敵でした、
シンプルなのに素敵、って難しいですよね。
またまた次回が楽しみです。
作品として面白かったモノがもうひとつ。
土田英生の「初恋」
シアターコクーンでの彼の作品(確か演出は土田氏ではなかった気がしますが)
が最悪で、褒めるところが思いつかない位でしたが、
「初恋」は会話のテンポもネタもかなりツボで
楽しめました。
文学座「今井朋彦」さん、
ああああああ、本当に素晴らしい。
常に「今井朋彦」らしさがありつつ、
それが邪魔しない。
何色にも染まりつつ、
カメレオンであることに変わりはない、
とでもいいましょうか。
彼がいることで安定感あり、
しかもしまる、
ことによっては質があがる、
凄い!!!
演劇に詳しくない方には
「エステーのCMの殿」といえばわかるのでは
ないでしょうか。
是非、彼出演の舞台もご覧頂きたいです。
さてさて、これから観たい作品、
なんだろう。
ブラジルの3人芝居も好評だったようですが、
観そびれ、
クロモリブデンかな?も観てみたかった・・・
いやいやこれからの作品・・・
取り敢えず、KAKUTAの桑原嬢出演の
「モスリラ」かしら。
前回、結構好きでしたし、
かつてこのブログによく登場してくれた
田中壮太郎氏も出演ですよ。
あとはなんだろう、
ぱっと思い浮かばない・・・
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